Three New Species of the Japanese Microlepidoptera
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概要
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この報告では日本産ヒゲナガガ科の2新種Nematopogon distinctaウスキヒゲナガ,Nemophora japan-alpinaタカネヒゲナガとハマキガ科の1新種Philedonides magnataハイジロハマキとを記載した.1)distinctaは絹光沢のある黄褐色の地色に,暗色のこまかい格子模様のある翅を持つやや大型の種で4月上旬-5月上旬,高他の杉林の近くで採集される.2)japan-alpinaが心は暗褐色の上に銅粉をちりばめた地色に,基部から3/5の所に一本の明るい黄色の横線と,外縁に沿って長楕円形の黄色の班紋とがある翅の小型の種で,日本アルプスのお花畠やハイマツの上で採集出来る.時には,いくつかがかたまって舞っていることもある.3)magnataは灰色の地色に,灰褐色のbasal patch,central fascia,apical patchのある翅を持つやや大型の種で5月長野県の志賀高原で採集されたものである.尚,昼に活発に飛ぶのは♂の蛾が多く,夜間燈火に来るのは♀が多い様である.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1957-11-10