鉄道線路ビジョンのための幾何学モデルと今後の課題
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概要
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道路交通や鉄道において、移動車両からみた前方画像を用いて前方の安全確認をおこなったり運転制御に活かすことは重要な課題である。特に鉄道の場合は、移動がレールによって拘束されているために、極めて特殊なビジョンの問題となる。このような鉄道線路ビジョンに関して、これまで検討してきた左右レールを基準にして線路空間を規定する軌道空間モデルについて整理し、その概要をまとめた。 さらに、走行車両からの動画像におけるオプティカルフローを、線路ビジョンにおいて活用するいくつかの方法を提案した。特に動画像最外郭フレーム上の諧調データとオプティカルフローデータにより線路走行動画像表現する全く新しい動画記録方式を提案し、そのデータ生成法と画像再生法の概要を述べる。最後に、線路ビジョンの応用システムを実現するために必要と考えられる課題に関してのいくつかの問題提起を行った。
- 2009-09-30