「インディアン・スピリチュアリティ」と現代 : ヴェーダーンタ的一元論の再編とその今日的意義をめぐって(<特集>スピリチュアリティ)

スポンサーリンク

概要

• 論文の詳細を見る

• インドの急速な経済発展に伴いインド人の国外進出もきわめて活発である。興味深いのは、外国に頭脳流出するような先端的なインド人科学者・技術者であっても、その多くが、自らの宗教(特にヒンドゥー教)への敬意と信仰を失わないことである。ヒンドゥー教の儀礼や司祭を外国に招致することも多くなっている。縁組みに当たってのホロスコープへの信頼も依然として高い。インテリの間では現代科学の知見とインド哲学・ヒンドゥー思想の精髄は矛盾しないとの確信も強い。本稿では、こうしたヒンドゥー教徒としての確固たる自信・自負を抱かせる契機の一つとなったに相違ないインド近代における伝統思想の再編の問題を、重要な役割を果たし後世への影響力も大きいスワーミー・ヴィヴェーカーナンダの思想と運動を中心に考察する。

• 2010-09-30

著者

• 山下 博司

  東北大学

関連論文

• タミルの聖徒列伝『ティルットンダル・プラーナム』とナーヤナールの問題(序)
• 「インディアン・スピリチュアリティ」と現代 : ヴェーダーンタ的一元論の再編とその今日的意義をめぐって(スピリチュアリティ)

スポンサーリンク