ヴェルター・ベンヤミンの「歴史哲学」と「歴史哲学第IXテーゼ」
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概要
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ヴェルター・ベンヤミン(Walter Benjamin, 1892-1940)の絶筆となった「歴史哲学テーゼ」は、18の断片からなる。この作品は、もともとはポル・ボウでの彼の自殺後に発見された草稿ノートであった。それにもかかわらず「歴史哲学テーゼ」には、それまでのベンヤミンの多様な作品群の主題のすべてが含まれている。本稿では、18テーゼ中とりわけ有名な第IXテーゼを、そこに引用されているパウル・クレー Angelus Novus とゲルハルト・ショーレム『天使のあいさつ』の内容とともに論じる。ベンヤミン独特の「歴史哲学」は、従来の歴史哲学と異なり時間軸が欠如している。そしてこの点に、彼の「歴史哲学」のみならず、彼の思想の特質がある。
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