G-012 張力による非線形性を考慮した撥弦における物理モデリングの検討(G.音声・音楽)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
弦が持つ非線形性を考慮した撥弦楽器の物理モデルに関する研究が、近年積極的に行われている。本研究はギターのような撥弦楽器を対象とし、弦振動により変化する張力を考慮した手法について検討を行った。簡単な補間によるリサンプリングを用いた手法は、元信号のエネルギーを低下させ音色が変化してしまうという問題が起こる。またall-passフィルタを用いた手法は、実装時のフィルタの数値的安定性の保証や、線形位相の実現の困難さの問題が生じる。二つの手法を検討した結果、合成音が持つ聴覚的に顕著な効果は、張力変化による緩やかなピッチの下降にあると考えた。そこで、散乱接合点によりウェーブガイドと接合された一種の時変フィルタを提案する。提案法を用いてシミュレーションを行った結果、緩やかなピッチの変化を導くことができ、従来法と比較しても聴覚的に良好な合成音を生成することができた。
- 2004-08-20
著者
-
南葉 宗弘
東京学芸大学教育学部
-
南葉 宗弘
東京学芸大学教育学部数学・情報科学科
-
古屋 勝俊
東京学芸大学教育学部技術・情報科学講座
-
古屋 勝俊
東京学芸大学教育学部数学・情報科学科
-
南葉 宗弘
東京学芸大
関連論文
- G-012 張力による非線形性を考慮した撥弦における物理モデリングの検討(G.音声・音楽)
- 独立成分分析 (ICA) の地震波への適用
- 音声信号のインパルス性雑音削減におけるウェーブレットフィルタの効果に関する考察
- DPマッチングに基づくLVQニューラルネットワークを用いた話者認識における一手法
- 絶対値誤差基準による音声の線形予測
- FFTを用いた音声変換の一方法
- M-058 キーを必要としないweak DAD(ユビキタス・モバイルコンピューティング,一般論文)
- I-038 Annular Histogramを利用したサンプル画像提示に基づく自動配色法(グラフィクス・画像,一般論文)
- I-035 デザイン支援のための空間的な色分布を考慮した再配色法(グラフィクス・画像,一般論文)
- E-044 異常音検知によるモータの品質検査法(E分野:自然言語・音声・音楽)
- LI_016 複数の類似領域を利用するバイラテラルフィルタリング(I分野:画像認識・メディア理解)
- J-021 カラー画像の点再配置法を用いた描画法によるスケッチ風画像の生成(J.グラフィクス・画像)
- A-10-2 ディジタルウェーブガイドを用いた弦楽器におけるスラー奏法の一実現法(A-10. 応用音響)
- D-14-10 自己相似性を利用する帯域制限音声の広帯域化法について
- Wavelet 変換による Blind Deconvolution の高速化
- 音声処理技術を用いた聴覚障害者のためのスピーチトレーニングシステム
- 適応フーリエ分析を用いた音声信号のピッチ周波数推定
- 東京学芸大学「情報」におけるコンピュータサイエンスアンプラグド実践の試み
- サブピクセル精度の画像位置合わせを用いた高ダイナミックレンジ画像生成(画像映像処理・システム,一般)