1950年代の内モンゴルにおけるモンゴル語使用問題の実態
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概要
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中国は,漢民族と55の少数民族から構成される多民族国家である。こうした多民族国家中国の形成のプロセス,とくに中国共産党による対少数民族統合過程において,1950年代は極めて重要な時期であった。本稿では,中国共産党の対少数民族言語・文字政策の内容,性質について分析したうえで,内モンゴルにおけるモンゴル語の使用において生じた問題とその要因,それらが今日のモンゴル語の使用状況といかに関連しているのか,などに焦点をあてて検討をおこない,従来の研究において究明されてこなかった諸問題をあきらかにする。
- 2010-08-25