閉経後女性のうつ病に対するエストロゲン補充療法とその症例提示(合同シンポジウム:心理ストレスによる身体反応,2009年,第1回日本心身医学5学会合同集会(東京))
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概要
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女性のうつ病の発症頻度は男性の2倍高く,いずれもホルモン変動の大きい月経前期,分娩後,および更年期の3つの時期にそれぞれの発症のピークがある.更年期のうつ病は,更年期障害患者の25%に合併しているとされるので,更年期外来の診療に従事する医師やコ・メディカルはうつ病に対する知識が必要である.本稿では,まず更年期うつ病の背景にある更年期の内分泌環境の変化と社会的・心理的ストレス要因について述べる.次いで,更年期うつ病に対するエストロゲン補充療法(ERT)についてその理論的根拠を示すとともに,筆者らが行った治験と症例を提示して解説する.症例提示では,閉経後女性のうつ病に対してERT単独で奏効したが,途中からparoxetineを併用して,さらに著効を示した2症例を報告する.
- 2010-08-01
著者
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