ゲノムアレイと小児固形腫瘍 : がんゲノミクスの基づいた標的分子の同定(<総会特集>分子生物学)
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概要
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難治性小児固形腫瘍の多様な分子病態の解明を目的に,超高密度SNPアレイを用いて神経芽腫,横筋肉腫,肝芽腫,Ewing肉腫を含む代表的な小児固形腫瘍431例における網羅的ゲノム解析を行った.その結果,神経芽腫においてALKを含む2p23に複数の検体で共通する高度増幅領域を検出した.更にこの遺伝子の活性型異変を新鮮腫瘍の約6%,細胞株の約30%に見出し,ALKが神経芽腫の標的分子であることを見出した.以上の結果より,網羅的手法による大規模ゲノムスキャンニングは小児固形腫瘍の病態解明に有用と考えられた.
- 2010-05-25
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