スジハサミムシモドキElaunon bipartitus(Kirby, 1891)(Dermaptera:Forficulidae)の建物内への侵入事例
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概要
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2006年5月〜7月と2007年6月に,群馬県板倉町(渡良瀬遊水池近隣),同県館林市,栃木県佐野市(いずれも渡良瀬川付近)において,建物内に設置した床置式粘着トラップでスジハサミムシモドキElaunon bipartitus(Kirby,1891)(Dermaptera:Forficulidae)が捕獲された.4つの建物で捕獲され,そのうちの板倉町の建物内では7日間で317個体が捕獲された.2006年と2007年に渡良瀬遊水地の近隣で実施した聴き取り調査により,住民が本種の屋内への侵入により不快感を示していることが明らかとなった.成虫・幼虫ともにヨシ原に多く,葉上および刈株の茎の内部に生息しており,夜間によく飛翔して照明光に誘引され,屋内に侵入する様子が観察された.本種は,現在のところ国内では渡良瀬遊水地を中心とした周辺地域のみで確認されているが,帰化昆虫と考えられており,今後の動向が注目される.
- 2009-08-23
著者
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