出生前診断をいかに受けとめているか
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概要
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出生前診断の受診によって、妊婦は、自らに与えられた情報が、生命に関するにもかかわらず、早急にその結論を迫られる。妊婦は、自己決定、自己責任の名の下に、意識するしないに関わらず、生命の質にかかわる選択を迫られる。本研究からも、受診によって得られる情報が、ともすれば予期しなかった結果をもたらすことを、正確に認識して受診している人は少ないことが分かる。妊婦は、自ら、情報の収集を行い、パートナーと共に情報の適切な取捨選択、充分な検討をすることによって、安易な受診を避けることが求められる。さらに、それらを可能にする、第三者の相談機関による適切な時期の適切なカウンセリング、及びサポートが行われることが重要であり、そのためのシステムの充実が急務であると考える。
- 2008-09-21