「ニューエイジ」類似運動の出現をめぐって : 1960〜70年代青年の異議申し立て運動との関連で
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は、現代日本で「精神世界」や「ニューエイジ」と呼ばれているような宗教現象の思想的系譜を探る試みの一環として、1960年代末からの青年達の異議申し立て運動との連続性をうかがわせる「ニューエイジ」類似運動を対象とした一事例研究である。本稿の主題は、国内外の社会運動研究者らが70年代にたびたび指摘してきた「新左翼から新宗教へ」と呼ばれる現象に関わるが、日本の宗教学が「ニューエイジ」研究のなかで彼らの指摘を取り上げることはこれまでほとんどなかった。本稿では具体事例として、青年期に学生運動にコミットした経験をもち、現在、気功普及運動を推進しているある人物を取り上げ、その運動の軌跡を、とくにその思想内容に注目しながら明らかにし、彼の中で両運動がどのように連続し展開していったのかを論じる。また、60年代以降の社会運動史の全体的動向の中にこの運動を位置づけ、運動がたどった連続と変容の軌跡に対する理解を深めてみたい。
- 「宗教と社会」学会の論文
- 1998-07-06
著者
関連論文
- 「ニューエイジ」類似運動の出現をめぐって : 1960〜70年代青年の異議申し立て運動との関連で
- A.「宗教」/「宗教」でないもの : 明治の「倫理的宗教」論から(I.午前3報告と討論,新・宗教研究の課題と展望,ワークショップ(3),2001年度ワークショップ記録)
- The Dilemma of "Authentic Self" Ideology in Contemporary Japan