保健師による事業化のストラテジー(戦略) : 概念分析
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概要
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本研究は,日本の保健師による事業化のストラテジーの概念分析を行い,保健活動の実践と研究への活用の検討を目的とした。方法は,Rodgersのアプローチを用い,先行因子・特性・帰結に関する記述データ内容を,質的に分析した。その結果,ストラテジーの先行因子には【公共性のある健康課題の見極め】【専門職のビジョンと使命感】【ビジョンと健康課題のギャップの拡大】,特性には【具体的な目標を持ち住民の主体的な健康生活を目指す】【個人から地域までの情報収集を要する】【多角的な視点で計画・実施・評価を繰り返すプロセス】【コミュニケーションを重視し協働する】,帰結には【質の高い事業の定着】【活動の発展】【住民と事業関係者のエンパワメント】があった。これらから,事業化のストラテジーの概念を定義し,実際の事例をもとにモデルケースを提示した。
- 2010-06-25