ブラジルおよびペルー産フタオチョウ亜科プレポナ族7種の染色体
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ブラジルとペルー産のタテハチョウ科フタオチョウ亜科Preponiniに属する7種について第1精母細胞(MI)及び第2精母細胞(MII)の分裂における半数の染色体を調査した.その結果,Archaeoprepona amphimachus,n,9;A.demophon,n,16;A.demophoon,n,16;A.meander,n,9;A.licomedes,n,15;Prepona pheridamas,n,12;Agrias claudina,n,12であった.これらは,タテハチョウ科における最頻染色体数(modal chromosome number),n,31に較べ少ない染色体数である.これら各種の染色体の中には大型又は大-中型の染色体を含み,この大きな染色体は,染色体の融合によって生じたと考えられた.このことから,Preponini族では融合によって染色体数を減少させ,進化して来たものと考えられる.
- 日本鱗翅学会の論文
- 2002-09-30