Eriopsela属(鱗翅目,ハマキガ科)と日本産の種
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概要
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Eriopsela属はハマキガ科Eucosmini族の1属で旧北区に広く分布し,約10種類が記録されている.本属の成虫は前翅の地色が暗褐色で,中型(前翅開張15-21mm)のヒメハマキで,後縁中央にクリーム白色あるいは灰褐色の線からなる後縁紋(時に中帯となる)を持つ.しばしば後縁に明瞭な2暗色紋(地色)があるように見える.雄交尾器は表面全体あるいは部分的に歯状突起のある長くて太い筒状のaedeagusを,雌交尾器は漏斗状のantrumを持つことで特徴づけられる.これらは本属の固有新形質である.日本産の種Eriopsela quadrana(Hubner)ダイセツヒメハマキ前翅開張16-18mm.前翅の地色は暗褐色.基紋,後縁紋と前縁からの斜線はクリーム褐色.雌では白色味が強く,斑紋のコントラストが雄よりも明瞭となる.日本では外部表徴で類似した種はなく,識別は容易である.分布:ヨーロッパ,ロシア(シベリアを含む),日本(北海道).寄主植物:ヨーロッパではキク科:Solidago virgaurea;マツムシソウ科:Knautia arvensis,Succisa pratensisが知られているが,日本では不明.本種は日本では北海道の大雪山系の高山帯にのみ分布すると思われていたが,根室半島や旭川,札幌の低地にも分布していることが判明した.Eriopsela kostyuki(Kuznetzov)(新結合)ドアイウンモンヒメハマキ前翅開張16-21mm.前翅の地色は暗褐色,中帯は灰褐色.本種はPelochrista notocelioides Okuフタオビチャヒメハマキに外部表徴では類似するが,前翅後縁の肛角手前にある地色の暗褐色紋は半円形(後者では三角紋)であること,雄交尾器は表面に歯状突起のあるaedeagusを,その腹方角にpollexがないcucullusを持つこと,雌交尾器は漏斗状のantrumを持つことで区別できる.分布:日本(千島,北海道,本州).寄主植物:不明.
- 2000-03-31
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