Aemonaの再検討とミャンマー北部で発見された1新属新種の記載(鱗翅目,タテハチョウ科ワモンチョウ亜科)
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概要
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ブータンから中国南部,インドシナに分布するAemona属のamathusia,lenaの再検討をおこなった.タイプ標本を含む各地の個体を比較検討したところ,同一地域において地色や斑紋には変異があることが判明した.A.amathusiaではtonkinensisとcochinensisは原名亜種の同物異名(synonym)として処理した.A.lenaではhaynei,kalawrica,karennia,kentunga,salweenaは原名亜種の同物異名(synonym)として処理した.また両種の交尾器の比較を行なった.基本的構造は同じで,uncusに差異がみられた程度であった.Allaemona prasopsuki gen.&sp.nov.ミャンマー北部で発見されたAemonaに近縁な新属,新種の記載を行なった.新属の設立にはTalbot(1947)の分類体系に従い,翅脈相などから近縁と考えられたAemona,Faunis,Xanthotaeniaとの比較を行なった.その結果,もっともAemonaに近縁であることが判明したが,翅脈相,パルピ,交尾器,翅斑などが異なり,新属新種と判断した.
- 1999-01-20