日本企業における業績評価と報酬制度 : 成果主義の検証
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概要
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本論文の目的は,日本企業における業績評価と経営者報酬の決定要因との関係を検証することである.この研究の主要な論点は,成果主義導入の過程における人事評価の実行で観察された組織活性化にある.筆者は,報酬制度が企業業績や株主利益に及ぼす経済的影響を分析した.業績連動型インセンティブ契約の視点からは,ストック・オプションとコーポレート・ガバナンスを考察することが非常に重要である.企業業績を向上させるには賃金改革が不可欠であることは明らかだが,本稿では成果主義を単に賃金制度としてだけでなく,人材開発やモラールの向上など,効果的な人的資源管理と連動して活用する必要があることを示している.
- 2005-03-31