反不正ルールの存否と自発的開示 : 実験研究
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概要
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本稿は、開示に信憑性がありかつコストがかからなければ、起こりうる最悪の情報を保有していると想起されないように私的情報の完全開示が生じる、との理論モデルの主張を検証するために設計された16の実験市場の結果を報告する。実験では2つの操作がなされ、2×2因子のセル・デザインを創出した。操作における処理変数は(1)起こりうる実現値の数および(2)反不正ルールの存否である。前者は先行研究へのわれわれの疑問点によるもので、後者はモデルの決定的な条件として置かれている反不正ルールへのわれわれの関心によるものである。反不正ルールを伴うセルは、反不正ルールを伴わないセルのベンチマークとしても用いられる。結果は、理論仮説および行動予測を一般に支持し、かつ幾つかの興味深い知見を提供するものであった。
- 日本管理会計学会の論文
- 2003-06-20
著者
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