フォリナー・トークの実際 : 非母語話者との接触度による言語調整ストラテジーの相違
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概要
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外国人住民の急増に伴い、すべての母語話者が日常的に非母語話者のサポートにあたることのできる環境の整備が求められている。しかし日本語能力が充分でない非母語話者とのコミュニケーションにおいては適切な言語調整が不可欠である。本研究においては、日本語母語話者と非母語話者のロールプレイを実施し、母語話者が、母語話者向けに書かれた文章を非母語話者に説明する場合、どのように言い換えるかを調査した。その結果、日常における非母語話者との接触の頻度や関わり方によって、説明のしかたに明確な相違がみられた。日常的に非母語話者との接触が少ない人は、辞書的な意味の説明を多く行うのに対し、非母語話者との接触の多い人の説明はより具体化されていて、例示という方法が多く用いられており、情報の再構成の程度が大きいことがわかった。
- 2008-07-30