アマモの葉体上付着微細藻類の二枚貝(アサリ)の餌としての可能性(シンポジウム:浅海域生態系における底生微細藻の役割)
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概要
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本研究では,アマモの葉体上に付着している微細藻類に着目し,アサリ餌料としての可能性について稚貝を用いた飼育試験によって評価した.付着微細藻類を与えたアサリは湿重量および肥満度が増加し,付着微細藻類がアサリの餌料として有効であることが示された.本飼育試験に用いたアマモの葉体上の付着微細藻類の多くは珪藻であった.同種の珪藻類は,天然アサリの消化内容物からも検出されている.また,本飼育試験に用いたアサリ稚貝20個体の総湿重量を180mg増やすのに必要な餌料量は,約94本のアマモ栄養シュート(平均葉数5枚,平均草丈0.6m)から採取できる付着微細藻類で賄えると推定された.
- 2009-08-31
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