妊娠初期の抑うつ状態の妊婦の心理状態に関する一考察
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概要
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本研究の目的は,妊娠初期の抑うつ状態の妊婦の心理状態について検討することである。東北地方の2次救急医療を担っている病院の周産期医療センター外来において,妊娠15週未満で,本研究に同意の得られた初産婦に対し,自記式の外来患者用不安・抑うつテスト(hospital anxiety and depression scale)を依頼し,8〜10点を得点した「疑診」の初産婦5名を対象に不安や悩みについて半構成化面接を行い,内容分析の手法をもとにして分析を行ったところ以下の示唆が得られた。1)妊娠初期の抑うつ状態の妊婦は,【達成感がない】【負担感】【相談できない辛さ】【夫に対するアンビバレントな思い】【母になる悩み】【これでいいんだという思い】という要素のうち,複数を併せもっていた。2)妊娠初期の抑うつ状態の妊婦の心理状態を構成している各要素はそれぞれに関連して連鎖しているものがあった。抑うつ状態の妊婦達は適切なケアを受けることができない場合,病的な抑うつ状態に移行してしまう可能性があり,これら抑うつ状態の妊婦のスクリーニングと病的な抑うつ状態に移行することを予防するケアの必要性が示唆された。
著者
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