小学6年生の長子に対する母親の性教育に伴う思い : 「母親の語り」の分析をとおして
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概要
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思春期における性教育は学校だけで完遂できるものではなく,家庭における個人差へのアプローチが欠かせない。本研究では,母親に必要な支援の示唆を得るため,性教育を実践する母親の体験に焦点を置き,母親の「語り」を明確化し,その中心的意味を見出すことを目的とした質的研究である。研究協力者は,A市在住の小学6年生の長子をもつ母親10名である。分析の結果,母親の性教育に伴う思いとして,【現在の性情報氾濫を心配】【家庭での性教育の必要性を認識】【過去の貧しい性教育と性交を知った時のショックを想起】【まだまだ子どもであると判断】【成長発達に伴い生じる不安と期待】【指導実施に対するネガティブな反応】【男児への指導を委託した夫への期待と不満】【学校の性教育に対する指導内容の期待と連携の要望】【専門職者からの性情報・対応法の入手を希求】という9つのカテゴリーが抽出された。
著者
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