南オーストラリア州アデレードにおける障害児・者の教育と福祉の現状
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
これは2007年と2008年に南オーストラリア州アデレードの教育と福祉のシステムを視察した報告である。特に、自閉症のある人の発達支援について報告する。アデレードでの治療教育は南オーストラリア州全体に対して執り行われているようであった。直接支援、間接支援の一貫した支援が幼児期から南オーストラリア州自閉症協会によって行われている。しかしながら、南オーストラリア州自閉症協会の主な目的は、直接支援を提供することではなく、自閉症のある人たちが利用する学校や施設で働くスタッフの教育と支援である。これらのスタッフは必要な教育課程や支援プログラムを作るための重い責任がある。南オーストラリア州自閉症協会の主な役割はそういったスタッフに継続的に関わり、スタッフの作成した教育課程や支援プログラムは必要に応じて評価修正される。この報告では南オーストラリア州アデレードと日本の子ども、青年、成人の発達や支援の利用に支援システム文化的差異があることが分かった。
- 松山東雲女子大学・松山東雲短期大学の論文