職業体験を組み入れた職場見学ツアーの取組みについて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
今日、若者の勤労観、職業観の未成熟や、社会人・職業人としての基本的な能力の不十分さ(生きる力の低下)が各方面から指摘されている。働くこと、生きることを見つめなおし、ふるさとを元気づける活動につなげるため、大館市内の教育機関、地元企業等が「おおだて発人間力創造コンソーシアム」を今年度新たに結成しその取り組みの一つとして、小学生の高学年を対象に、職場見学のツアー「わくわくジョブツアー」を企画し実施した。(平成21年7月31日(金)、大館市内の小学校3年〜6年生36名が参加)実際に働くということを実感してもらうことを目的として、新聞記者の職業体験を行った。また、全員で一つの新聞を作成し、完成した新聞(北鹿新聞Kids)は、実際の新聞と同様に印刷され、参加者に配布したほか、朝刊に4日間にわたり連載された。子ども達が職業体験や働いている人に対する取材を通じ、仕事の楽しさ・大変さ、やりがいを実感できたことや子ども達が単にインタビューするだけでなく、グループで新聞を作り、自分で表現することの難しさ、一つのものを作り上げる楽しさを実感できたことが大きな成果であると考えている。また、企業で働く方々が、仕事の苦労、やりがいを子ども達に分かりやすく伝えることの難しさを実感し、改めて多くのことを学んだことも成果の一つである。