基礎工学実験の授業改善についての報告
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概要
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全国の大学校や短期大学校の専門課程において、標準カリキュラムに基礎工学実験が設定されている。基礎工学実験は、系基礎実技として、工学の基礎知識や基礎理念が、各種実験を通して身につくよう目標が設定されている。しかし、昨年までの当校の基礎工学実験カリキュラムでは、他の科目との体系的なつながりが効果的ではなかった。そのため、専門実技の実験の度に、基本的な実験に関する趣旨や手法を再度提示する必要があった。また、それぞれの科目が、単発的な講義や実験で終始することが多く、専門学科や専門実技の他科目と、一体的な取り組みを構築できていなかった。そこで、今年度は、基礎工学実験の中に、基礎学科の確認作業を行える機会を設けた。また、基礎工学実験から専門実技の各種実験にスムーズに移行できるように、基礎工学実験のカリキュラムの一部を変更した。新しいカリキュラムを実施し、学生の授業評価アンケートから、比較的良好な結果を得ることができたので、その取り組みについて報告する。