1603 活性化した立ち上げ会議の実際 : 海外協力会社との共同開発の場合(一般セッション)
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概要
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ノートブックPC開発プロジェクトにおいて,海外の協力会社と開発する共同プロジェクトがある。プロジェクトを成功に導く重要なツールのひとつとして,プロジェクトの立ち上げ会議(キックオフ・ミーティング)があるが,海外協力会社とチーム形成を行う立ち上げ会議の場合の留意点を自社内開発の場合を参考にしながら,実際に成功裏に製品出荷された製品を例に.経験的に述べた。立ち上げ会議の目的は,プロジェクトの概要,計画,役割分担,連絡先などを共有し,チームの共通の目標を設定すること等にあるが,開発プロセス,役割分担が相互理解されている自社内開発に比べて,自社プロセスに経験のない海外協力会社では,言語の違いの他に用語の定義の違いが多々あった.プロセスに対する理解,前提指導が必要で,用語の共通理解,開発プロセスの理解から始めた.海外での立ち上げ会議となるため,メンバー全員参加は難しく,写真付メンバーリスト,役職E-Mail付き連絡表などで補完した.また,目標設定に際し,数値化した目標を現地の言語で表わすことは,非常に有効であった.本稿では如何に立ち上げ会議の目的を達成できたかを具体的事例で著述している.
- プロジェクトマネジメント学会の論文
- 2004-03-16