東北沿岸域における貝毒問題(シンポジウム:増養殖漁場の海洋環境をめぐる諸問題)
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概要
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東北沿岸域の漁業生産の中で貝類生産は重要な位置を占め,ホタテガイやマガキが中心に生産されている.しかし,1961年に岩手県でアカザラガイの麻痺性貝中毒が発生し,1976年には宮城県のムラサキイガイ中毒から下痢性貝毒が検出されて以来,同海域ではこれら二枚貝の毒化現象が恒常化し,二枚貝増養殖の推進上大きな障害となっている.これらの貝毒による中毒の発生防止を目的に当該各県で貝毒監視をはじめ種々の調査検討が行われているが,ここでは,東北沿岸域における貝類生産状況,出荷規制状況,毒化原因プランクトンの出現状況および毒化予知手法についてそれらの概要を紹介する.
- 日本海洋学会の論文
- 1994-08-31