気候変動と海洋の長期環境変動(シンポジウム:海洋の長期環境変動とモニタリング-手法と戦略-)
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概要
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海洋は大気の約千倍の貯熱量を持ち,また,境界条件の変化への緩和時間も桁違いに長い.この結果,海洋は気候システムを構成する種々の要素の中でも,気候変動において主要な役割を担っていると考えられる.本稿は,まず,このような気候変動における海洋の役割の特徴を概観する.次に,近年実態解明が急速に進んできた「短期」気候変動に関与している,海洋の数年から数十年の変動の一側面を紹介する.この間,3〜5年のENSOスケールの変動に加え,約10年以上の時間スケールを持つシグナルが,海洋や大気の変動に存在していることが分かってきた.最後に,本シンポジウムの主題である長期モニタリングの構築について,私見を述べたい.
- 日本海洋学会の論文
- 1994-02-28
著者
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