力学系エントロピーを活用した広域情報系内サーバ系安定評価
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概要
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本論文は,広域情報系におけるサーバ系輻輳評価方法として,物理学のおける力学系エントロピーを活用することを提案している。エントロピーに関して,広域系に存在するサーバ間に流通するパケット密度の勾配をもとに情報フロー密度を定義している。本論文では,サーバ内キューイング受信バッファに蓄積されるパケットのキューイング挙動に着目し,伝送路上を流通する情報フロー密度の確率的挙動が,対数正規型確率微分方程式で規定されることを前提としている。力学的エントロピーを活用することにより,情報フロー密度の数理的モデリングをベースにしたサーバ系の輻輳傾向を評価することを提案する。広域情報系において,あるノード(サーバ等)が不安定状態である時,不安定状態のノードを避けて別の経路を選択して通信の効率化を図る応用が考えられる。広域情報系が,大規模になればなるほどノードのボトルネックを事前に認識できることが重要である。
著者
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白井 健二
新潟国際情報大学情報文化学部情報システム学科 株式会社京南エレクス
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白井 健二
株式会社情報工房
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天野 佳則
株式会社京南エレクス
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白井 健二
新潟国際情報大学情報文化学部情報システム学科
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白井 健二
新潟国際情報大学
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