単結晶シリコンを利用した高効率太陽電池の開発動向(<特集>太陽電池材料の結晶工学:結晶成長を中心に)
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概要
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1954年に世界で最初の単結晶シリコン(c-Si)太陽電池が発表された.以後,c-Si太陽電池は,変換効率改善を目指して精力的に研究開発が進められてきた.その結果,08年度の太陽電池の世界総生産量は6.9GWに達し,そのうち約87%がc-Si太陽電池と多結晶シリコン(poly-Si)太陽電池からなるバルクシリコン太陽電池であった.本報告では,c-Si系太陽電池の高効率化技術の最近の進捗を述べる.特に,高効率太陽電池の代表例として三洋電機独自のHIT太陽電池の高効率化および今後の発電コスト低減に向けた取り組みに関して詳しく紹介する.