(4)国内ポスト新長期排出ガス規制対応2.0L直噴ディーゼルエンジンの開発(技術,日本機械学会賞〔2009年度(平成21年度)審査経過報告〕)
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概要
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ディーゼルエンジンは,理論空燃比よりも空気が多い状態(リーン状態)で燃焼し,ポンプ損失が少なく,圧縮比も高いため,少ない燃料で効率良く燃焼できる.しかし,常時リーン状態で燃焼するため理論空燃比近傍でのみ機能する三元触媒システムによるNO_x(窒素酸化物)とHC(炭化水素)の同時低減が難しく,強化される排気規制に対応するためには新たな技術の必要性が増してきた.ディーゼルエンジンの優れた点はそのままに,従来では難しいとされたNO_xを大幅に低減するため,最新の燃焼技術およびDPF(Diesel Particulate Filter)システムに加え,LNT(リーンNO_xトラップ触媒)とその性能を引き出す高度なエンジン制御技術を開発した.この技術によりM9Rエンジンを搭載するエクストレイルは,世界で初めて2009年10月から施行された新しい排出ガス規制「ポスト新長期規制(平成21年規制)」に適合することができた.
- 2010-05-05
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