情報セキュリティ意識の普及 : ジョンソン・アンド・ジョンソンの事例を中心として
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概要
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情報セキュリティに関する法令を遵守する仕組みを導入したり,それと並行して情報セキュリティポリシーを作成したり,情報セキュリティ技術の導入を進めていっても,セキュリティ問題が自然に解決するという単純な構図にはなっていない。情報セキュリティ技術の導入がスムーズに行われて,情報関連法や情報セキュリティポリシーの考え方が定着するためには,組織を構成する個々の従業員が情報セキュリティ意識を持つことによって可能になる。本稿では,ジョンソン・アンド・ジョンソン(以下J&Jと略称)を対象としたフィールドサーベイから明らかになった情報セキュリティ意識の普及の促進案を検討・提案した。すなわち,J&Jの事例を中心にRogersの普及理論を援用して,情報セキュリティ意識の普及に関する理論構築を行い,次の結論を得た。すなわち,情報セキュリティ意識は、情報セキュリティマネジメントを実施するトップや担当部課のリーダーシップのもと,組織のミドルマネジメントやイノベーションチャンピオン(普及を促進する人物)を中心に企業体を構成する全成員の中へと普及していく。
- 2010-03-31
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