欲望都市から共感・共生のまちへ : 21世紀における大阪の都市再生を考える
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
梅棹忠夫が「大阪は下司の町」と喝破してから半世紀近く経つが、その後の事態は都市イメージも都市格も改善にむかうことなく低落の一途をたどっている。その最大の原因のひとつが地域経済の衰退による生活の貧しさからくる、下から地域づくりを進めようという「自立と自治」意識の希薄化と空洞化である。そこで、こうした低落一途の都市イメージを払拭し都市格を高めつつ、大阪府民が広く「公共心の伝統」とあわせて誇りと自信を取りもどすためにはどうすべきか、そのための条件や可能性は一体どこにあるのか、という点を中心に検討を加える。そしてヨーロッパや日本の条件不利地域のとりくみにも学びつつ、大阪においてもsustainabilityを合言葉に、コミュニティレベルから信頼と共感の絆を形成することが不可欠であり、こうした営為の積み重ねこそが21世紀の大阪の都市再生にとって不可避な道筋であることをあきらかにする。
- 2010-01-29
著者
関連論文
- 欲望都市から共感・共生のまちへ : 21世紀における大阪の都市再生を考える
- 大阪経済の再生への課題 (特集 第6回〔中小商工業研究所〕夏期研究集会) -- (第1分科会 ものづくり、ネットワーク、産学公提携)
- 関西経済に未来はあるか
- 中小企業と自治体の協同で地域経済の再生を (特集 地域経済の循環をつくる)