直腸炎型の潰瘍性大腸炎にクラミジア直腸炎を併発した一例
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概要
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患者は23才女性。排便時出血持続で受診。大腸内視鏡検査(CS)で直腸に限局した丈の低い半球状隆起の集簇を認めクラミジア直腸炎が考えられたが、PCR、便、組織培養ではクラミジアは検出されなかった。よって潰瘍性大腸炎(UC)と考えメサラジンの内服投与を開始し,症状は改善するも1ヶ月で再燃。初回CS時の直腸粘膜生検免疫染色にて抗クラミジア抗体が陽性であったためクラミジア直腸炎と考え、メサラジンを中止しミノサイクリン 、クラリスロマイシン投与。症状、内視鏡所見ともに治癒に近い改善を認め治療を終了。しかし3ヶ月後に再燃。CSでは直腸下部〜直腸S状部領域にUCに特徴的な脆弱なびまん性炎症性粘膜を認めた。サラゾスルファピリジン内服を開始し経過観察を行っている。直腸炎型UCにクラミジア直腸炎を併発した一例と考え報告した。
- 2010-03-25
著者
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