介護労働環境整備と離職率の関係についての一考察
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概要
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介護保険制度が生活に定着し、広く利用が普及したことで介護サービスの需要も年々増加しているが、充分な人材供給ができない状況が続いている。介護労働者の確保と介護労働環境の整備が急務とされるが、福祉・介護分野の労働者の離職率は高く、雇用の問題は円滑な事業所運営に大きな影響を与えている。本稿では、介護労働者の就業状況から人材確保難の現在において雇用管理の改善、能力の開発及び向上等に関する取り組みがどのような状況にあるのか。さらに、「介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律」に基づく厚生労働省指定法人でもある財団法人介護労働安定センターの「平成21年版介護労働実態調査結果」等をもとに介護労働環境の整備と離職率に焦点をあて、国の福祉・介護分野の雇用対策も踏まえて現状と課題について考察した。