日本・台湾のものづくりにおける協力と競争(21年度第3回研究会)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
エレクトロニクス産業の国際競争において、これまで日本と台湾は対立的な競合関係という文脈で語られることが多かった。しかし、すりあわせによって付加価値創造を得意とする日本と、高度なモジュラー型産業構造によってスピードと効率の良さを長所とする台湾のものづくりは、相互補完的な関係にある。しかも、台湾には知日派の長い歴史があり、今日の若者世代にも「哈日族」と呼ばれる日本びいきが多数存在しており、日台は協力関係を構築するための文化的な下地を有している。本稿では、台湾における知日派の歴史の概観した後、日本と台湾の相互補完的な組み合わせによる「J-ワン・モデル」による競争力強化の可能性と、その先にある東アジアの互恵的競争について論じる。
- 2010-01-29
著者
関連論文
- 日本・台湾のものづくりにおける協力と競争(21年度第3回研究会)
- 映画産業の製作者ネットワークの検討 : 社会ネットワーク分析の応用とソーシャル・キャピタル(組織ネットワーク分析の可能性を探る:理論的展開と経営行動への応用,経営行動科学学会第11回年次大会)
- 映画産業の製作者ネットワークの検討--社会ネットワーク分析の応用とソーシャル・キャピタル (経営行動科学学会第11回年次大会) -- (シンポジウム 組織ネットワーク分析の可能性を探る--理論的展開と経営行動への応用)
- 情報誌編集におけるソーシャル・キャピタル
- 台湾の国防役制度と産業競争力
- アントレプレナー・エンジニアリング(起業工学)
- 4. アントレプレナー・エンジニアリング(映像情報メディア年報)
- 台南サイエンスパークにおける垂直統合型液晶産業の形成 : 奇美電子創業者・許文龍氏が果たした役割
- 日本・台湾のものづくりにおける協力と競争
- 赤岡功県立広島大学理事長・学長(京都大学名誉教授)に聞く (組織学会50周年記念企画 インタビュー・シリーズ 組織学会の50年を振り返って)
- 市場志向の技術統合
- 技術開発と事業コンセプト
- 研究部門による技術と事業の統合 : 黎明期の台湾半導体産業における工業技術研究院(ITRI)の役割
- 競争優位の源泉としての工業デザイン : A社の携帯電話端末の外装デザイン開発事例
- 意図された学研都市のシステム・デザイン--台湾新竹サイエンス・パークにおける半導体産業の創出
- 研究開発マネジメントにおける質的研究の課題と展望 : 起業工学研究における経営学的アプローチ
- カラーテレビ事業の技術転換と製品開発活動への影響
- オプション型並行技術開発--台湾奇美グループの液晶テレビ開発事例
- 組織分離と既存資源活用のジレンマ--ソニーのカラーテレビ事業における新旧技術の統合
- 「起業」分析における質的研究の重要性
- 組織ネットワーク分析の可能性を探る : 理論的展開と経営行動への応用(B-4セッション【シンポジウム】)
- ネットワーク分析の経営学への応用に関する一考察--因果図式,および妥当性の検討の必要性
- インハウスデザイナーによるデザインと技術の統合 (中村邦彦教授記念号)
- 社内コミュニケーションに関する実証分析と予備的考察--あなぶき興産の事例
- ネットワークとケイパビリティに関する予備的考察
- 4. アントレプレナー・エンジニアリング(起業工学)(映像情報メディア年報〜2008年4月から2010年3月の進展〜)