幼稚園黎明期における造形教育の研究(1)
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概要
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本研究は,フレーベルの恩物主義が中心となっていた明治期の幼児の造形教育に着目したものである。これは連番の論文であり,本論では日本に公的幼稚園である東京女子師範学校附属幼稚園がつくられた明治の初めから保育科目「手技」が成立する前年の明治31年までを対象とし,恩物でいうところの「図画法」「模型法」(いわゆる粘土細工)の中で幼児の造形教育がどのような過程を経てきたのか,保育制度や保育理論について検討を行い分析した。その結果,粘土細工においてわずかではあるが幼児の主体的な表現について記されていることがわかった。
- 2010-03-20