キャンパスのスモークフリー化を目指して : 日本福祉大学 2009年アンケート調査から
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概要
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スモークフリーのキャンパス実現に向けて日本福祉大学生の喫煙状況を把握するため, 本学 (主として子ども発達学部) 1・2 年生を対象にして無記名式アンケート調査を 2009 年 5 月に行なった. 回答者は, 1 年生 283 名 (回答率 96%), 2 年生 233 名 (回答率 89%) である.喫煙経験者は 73 名 (14%;男 40, 女 33), 喫煙経験率は 1 年生男 17%, 女 7%, 2 年生男 36%, 女 12%であった. 現在も吸っている学生は 29 名 (平均年齢 19.2 歳;男 18, 女 11), うち 1 日 20 本以上の喫煙者が 30%を占めた. 初めて喫煙した年齢は, 6-12 歳 (小学生時代) が 8 名 (11%), 13-15 歳が 23 名, 16-18 歳が 23 名, 19-20 歳 (大学入学後 14 か月間) が 18 名 (25%) であった. 喫煙継続者の 82%は 「禁煙意思なし」 と回答した. 非喫煙経験者で周囲の者が喫煙者 「secondhand smoke (受動喫煙)」 の曝露は 70%であった. タバコが子どもや若者の健康に与える影響, タバコ依存症のメカニズム, わが国の他大学における禁煙措置と効果などを検討した. 本学でも, 喫煙者に対し 「卒煙」 を勧める教育環境を整えるとともに, 非喫煙者の 「防煙」 のため早急にスモークフリーのキャンパスへ切り替えることを提起する.
- 2010-01-31
著者
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