中国の文化遺産地域における「旅遊小鎮」式の観光開発に関する一考察 : 雲南省麗江市・世界遺産「麗江古城」束河古鎮を事例として
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概要
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本稿では,「旅遊小鎮建設」と称する地域開発政策の下,外部資本による集落開発方式のモデルケースとされる雲南省の世界遺産「麗江古城」束河古鎮を取土げ,「住民」,「行政」,「観光開発公司」の三者がそれぞれ観光開発にどのように関与しているかを明らかにし,「自律的観光」の発展を目指すことの重要性を示唆する。その土で,1)行政と観光開発公司の関係と果たすべき役割を明確にすること,2)現在の利益分配方式を再考すること,3)住民の自治組織が観光開発に果たす役割を拡大すること,4)住民がより主体的・能動的に参加できる観光開発方式を構築すること,が自律的観光の発展を促すための対策となることを指摘する。
- 2010-03-25