白色腐朽菌によるアゾ染料の脱色とその挙動について
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概要
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バイオレメディエーション技術を用いた白色腐朽菌による難分解性有害有機物の分解メカニズムの解明を目的に,2種のアゾ染料による脱色実験を行った。脱色試験では,培養液条件の設定やメディエーターを加えた条件での脱色効果について検討を行い,白色腐朽菌が産生する分解酵素についても同時に測定することで,分解酵素と染料の脱色との関係についても検討を行った。実験の結果,用いた2種の白色腐朽菌によって2種のアゾ染料の脱色が認められた。しかし,構造が単純なアゾ染料では脱色は困難で,脱色初期段階で起こる変色のみで反応が終息する結果も見られた。脱色実験の各段階で見られた変色によりそれぞれの分解経路を推測し,白色腐朽菌によるアゾ染料の分解挙動および効率的な脱色に関する知見を得た。
著者
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