寝屋川流域における医薬品類および有機フッ素化合物の存在実態
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,大阪府の寝屋川を対象にPFCとPPCPの測定を行った。PFCの中のPFOSはPOPsに追加された化合物で,今後廃絶される物質である。測定は,PFCsで16種類,PPCPで17種類の測定を行った。測定は,SPEとLCMSMSを用いる測定法によって行った。結果は,PFCsでカルボン酸類ではPFOAが最も高い濃度で含まれており,そのほかではPFHpAやPFHxAなどが多く含まれていた。スルホン酸類では,PFOSがほとんどを占めており,その他の化合物は少なかった。医薬品類については,高脂血症剤のCAと抗生物質のCAM, LVFXが多く含まれていた。また,医薬品類の用途でまとめた場合100ng/Lの高い濃度で検出されており,河川水中の医薬品類の評価を行う場合,用途ごとに分けて評価を行う必要があることを示唆した。
著者
関連論文
- 寝屋川流域における医薬品類および有機フッ素化合物の存在実態
- 高温高圧条件下における2,4-ジクロロフェノキシ酢酸の分解
- 下水処理工程におけるPPCPsの挙動についての検討 (第46回下水道研究発表会講演集)
- 環境中微量医薬品分析の現状と課題
- 溶質分離機能を有する電極を用いた医薬品含有排水の電気分解処理法
- ダイオキシン類およびPCBs汚染底質の間接熱脱着処理における底質粒子径の影響
- 間接熱脱着法によるダイオキシン類汚染土壌の浄化について