医療現場における社会福祉援助技術のあり方についての一考察 : 地域連携機能の枠組み強化への予備的研究
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概要
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昨今、「機能分化」と「効率的な医療体制の構築」が謳われ、各医療機関は一医療機関で治療を完結する医療ではなく、各病院同士が連携をし支援を行う、通称「病診連携」、「病病連携」として連携し合うシステムに構築されてきている。その基礎には、患者は住みなれた地域で生活するという理念がある。患者は住み慣れた地域の診療所(かかりつけ医)に通院し、そして、高度な医療が必要な場合には大規模・中規模病院に診療所(かかりつけ医)の紹介により通院をする。治癒後は、再度診療所に通院を行うという、「在宅(診療所)から入院(大・中規模病院)、そして在宅(診療所)へ」という形に再編され、地域医療へシフトチェンジがなされている。そして、その患者の紹介を受ける側の医療機関の窓口として、昨今、各機関は「地域医療連携室」を開設している。各機関の連携室の機能のあり方についてはほぼ共通しているものの、所属している職員及び、その業務内容については若干違いが存在する。この若干の違いが運営を大きく左右するものであると考える。この度は連携部門に所属する医療ソーシャルワーカーの側面より、連携室のあり方について検証を行った。その結果、一事例から、医療ソーシャルワーク機能が連携室の運営に重要であるという側面を得る結果が得られた。
- 2008-03-10