助産婦が果たした役割と女たちとのかかわり : 昭和20年代に活躍した助産婦の語りから
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
研究の目的は、自宅分娩が全盛期の昭和20年代、助産婦がどのような役割を果たし、女たちにかかわってきたのかを明らかにすることである。研究方法は、地方で活躍した助産婦に面接による聞き取り調査を行なった。その結果以下のことがわかった。助産婦は、保健指導や分娩介助を通して衛生的な環境づくりや産褥婦や新生児の健康を守るうえで重要な役割を果たしていた。それは、衛生・保健の啓蒙という役割をも果たしていた。助産師は安全で安楽な分娩とするために、積極的に医学等に基づく医療介入を行なっており、「医療化」の進行の一端を担っていた。さらに、女たちへのかかわりは、相手の生活に密着し、継続的なかかわりであった。そして、望まれた分娩だけでなく、女たちがかかえる負の側面にもかかわるもので、弱い立場にある女たちに寄り添うかかわりであった。
- 2008-03-10
著者
関連論文
- 早期新生児期における保清方法の実態調査
- 236 新生児期における沐浴に関する看護者の認識(Group38 胎児・新生児2,一般演題ポスター,第48回日本母性衛生学会総会)
- 404 産科医不足下において助産師が自立したケアを行うための産科医および助産師の役割と連携について:その3(その他3 産科医不足と助産師の役割,第49回日本母性衛生学会総会)
- 403 産科医不足下において、助産師が自立したケアを行うための産科医および助産師の役割と連携について:その2(その他3 産科医不足と助産師の役割,第49回日本母性衛生学会総会)
- 402 産科医不足下において助産師が自立したケアを行うための産科医および助産師の役割と連携について:その1(その他3 産科医不足と助産師の役割,第49回日本母性衛生学会総会)
- 助産婦が果たした役割と女たちとのかかわり : 昭和20年代に活躍した助産婦の語りから
- P2-019 新潟県における病院に勤務する助産師の実態調査(母性看護ケアVII,ポスターセッション,第52回日本母性衛生学会総会)
- P1-063 新潟県内の分娩取り扱い施設における死産後の産婦と家族へのグリーフケアに関する実態調査(Group7 母性看護ケア,ポスターセッション)
- P1-104 病院に勤務する助産師の就労に関する意識調査(第2報) : 施設内潜在助産師に関する意識について(Group10 助産師・保健師等)
- P1-102 周産期における助産師の就労に関する研究動向と課題(Group10 助産師・保健師等)
- O1-034 病院に勤務する助産師の就労に関する意識調査(第1報) : 助産師の専門性発揮に関する意識について(助産師3,一般口演)
- 周産期における助産師の就労に関する研究動向と課題
- 新潟県における病院に勤務する助産師の就労状況に関する調査
- O2-048 「風呂入れ」という家庭訪問における開業助産師の体験(助産師・保健師3,一般口演)