看護師の褥瘡ケアに関する知識調査 : 研修会受講者のアンケート調査より
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概要
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【目的】N県内の褥瘡研修会に参加した医療施設に勤務している受講者の研修会受講後の褥瘡ケアに関する知識の理解度を明らかにする。 【方法】調査対象はN県看護協会主催褥瘡研修会の全受講者225名のうち医療施設に勤務する110名とした。調査内容は対象者の属性、褥瘡予防対策と褥瘡局所ケアに関する項目について、自記式質問紙にて調査し、内容を分析した。 【結果および考察】褥瘡予防に必要な体位変換、背抜きについて約9割の受講者が知っており、褥瘡リスクアセスメントや体圧分散寝具の選択について約7割の受講者が知っていた。栄養管理は約5割の受講者が知らなかった。褥瘡局所ケアでは、軟膏や創傷被覆材選択基準を約5割の受講者が知らなかった。褥瘡ケアには全身的なアセスメントが不可欠であるため、今後の研修では栄養管理や褥瘡局所ケアの知識を深める必要性が示唆された。