『町人貴族』を読む
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概要
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『町人貴族』はモリエールの作品の中でも、見て楽しむという視聴覚要素が抜群に強い作品である。トルコの使節の慇懃無礼な態度に腹を立てたルイ14 世が、トルコを諷刺した劇を書くようにモリエールに命じたという逸話もあり、何やら怪しげな「トルコの儀式」は音楽とバレエを交え、異国情緒たっぷり、魅力たっぷりの見ものである。日本語訳の本を読むだけでなく、本場フランスのコメディ・フランセーズで上演された日本語字幕付きDVD も簡単に手に入り、鑑賞できるようになった。 お腹を抱えて笑える場面が続出するこのコメディ・バレエを「読んで」みよう。この台詞の意味するものは?何故この言葉が使われているの?これは本当のことなの?などなど、単なるお笑いだと思っていた場面、何気なく見過ごしていた場面、本を読んでもDVD を見ても意味不明の場面が、まったく新しい姿となって現れてくる。
- 2010-03-15
著者
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