第1頚神経根より発生した無症候性頭蓋内schwannomaの1例
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概要
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外傷後の頭部CTで偶発的に後頭蓋窩に腫瘍性病変を認め,腫瘍摘出術を行い,第1頚神経根由来のschwannomaと診断された症例を経験した.症例は80歳女性で,転倒,頭部打撲にて近医を受診後,当科へ紹介された.意識清明で神経学的異常所見を認めなかったが,CTおよびMRIでは脳幹〜第2頚髄背側に腫瘤陰影を認めた.後頭下開頭+頚椎椎弓切除にて腫瘍摘出を行うと,肥厚した右第1頚神経後根と付着しており,切除・全摘出した.病理検査でschwannomaと診断された.脊髄神経に由来するschwannomaはまれではないが,大孔を超えて上方進展し,かつ無症候性の頭蓋内腫瘍として偶然発見される例は少ない.
- 2010-02-20
著者
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中井 友昭
西脇市立西脇病院脳神経外科
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井口 基
西脇市立西脇病院脳神経外科
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澤 秀樹
西脇市立西脇病院脳神経外科
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横山 雅人
西脇市立西脇病院脳神経外科
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木村 充
西脇市立西脇病院脳神経外科
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大洞 慶郎
西脇市立西脇病院脳神経外科
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中井 友昭
公立豊岡病院 脳神経外科
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大洞 慶郎
西脇市立西脇病院
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澤 英樹
公立豊岡病院脳神経外科
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