シャント前後における髄液圧波および髄液ダイナミックスの比較検討
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概要
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圧可変式バルブ設置患者において,シャント機能不全が疑われ,圧設定の変更後も症状の改善がない場合の客観的なシャント機能の評価法は,いまだ確立されていない.そこでわれわれは,特発性正常圧水頭症患者のシャント有効7例において,髄液圧モニターを用い髄液流出抵抗値(R_O)などの髄液循環動態関連の指標を手術前後で測定した.その結果,術後には髄液循環改善とともに指標はすべて有意に変化することが確認できた.今後,この測定値をデータベースとして利用することで,in vivoにおけるシャント機能不全の有無がより客観的に判断できる可能性が示唆された.
- 2010-02-20
著者
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渡邉 瑞也
東京都保険医療公社多摩南部地域病院脳神経外科
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和智 明彦
東京都保険医療公社多摩南部地域病院脳神経外科
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上野 英明
東京都保険医療公社多摩南部地域病院脳神経外科
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多田 博史
東京都保険医療公社多摩南部地域病院脳神経外科
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小池 順平
東京都保険医療公社多摩南部地域病院脳神経外科
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