家庭における子どもの事故防止対策への一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
子どもの家庭内事故は、子どもの健全な発達を阻害する因子として従来から問題視されてきた。このため、家庭内の子どもの事故と親による事故防止対策の研究がされてきた。しかし、子どもの事故やその対策は非常に多様である。そのような研究データをより多く積み重ね、情報として公表することで、事故防止に寄与すると考えた。そこで、本研究では、6歳以下の子どもをもつ親にアンケート調査を行うことで事故と防止対策を明確にし、事故への実態改善のために有益な情報を提供することを目指した。調査の結果、実際に起きた事故や危機を感じたことのうち、「転倒・転落」、「指を挟む」、「刃物を持つ」の 3つが主であった。それらは、約 7割を占めていた。 事故防止対策も転倒・転落、刃物、指を挟むことに対応するものが多く、行動や器物をターゲットにした対策が最も重視されており、見守ったり言い聞かせたりするなどの対応を上回っていた。また、親の体験、事故防止の知識や予測などを加味した対策も見られた。また、子どもと十分に話し合うことで事故を予防しようとする姿勢も見られた。
著者
関連論文
- 家庭における子どもの事故防止対策への一考察
- 家庭内における子どものヒヤリ場面と事故防止対策
- 幼稚園教育における5領域の総合的な指導への一考察 : 動物の世話をとおして
- 家庭内における子どものヒヤリ場面と事故防止対策