社会保障給付における無効確認訴訟の妥当性 : 重婚的内縁関係にかかる遺族年金受給権訴訟を素材とした一考察
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概要
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従来、重婚的内縁関係にかかる遺族年金受給権に関する訴訟としては、もっぱら取消訴訟が用いられてきた。しかし平成18年にこの種の裁判では初めて無効確認訴訟が提起され、本案審理がなされている。本論文ではこの事案を素材として、社会保障給付に関わる訴訟における無効確認訴訟の妥当性を検討し、特に信義則の観点からこのような訴訟類型を適用することの是非を、これまでの先例を前提としつつ検討するものである。