左大脳半球虚血の改善過程で過剰運動行為と多弁を呈し,局所脳血流亢進を伴った一例(神経内科学教室岩田誠教授退任記念特別号)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
脳血管障害の改善過程で神経再構成が生じることが知られている.87歳女性が急性発症の意識障害,全失語,右片麻痺のため入院した.症状は徐々に改善したが,数日後より左上下肢過剰運動行為と多弁を呈した.脳血流検査で前頭葉内側と左頭頂葉に血流亢進が認められた.この2つの特異な症候は約4週間で消失し,血流も正常化した.この特異な症候は急性の左大脳虚血に伴った脳内線維連絡の早期可塑性変化によるものと推測した.
- 2008-02-25
著者
関連論文
- 左大脳半球虚血の改善過程で過剰運動行為と多弁を呈し,局所脳血流亢進を伴った一例(神経内科学教室岩田誠教授退任記念特別号)
- パーキンソン病と前頭葉皮質下梗塞例における実行機能の障害の比較 : ストループ・テストとウィスコンシン・カード・ソーティング・テストによる検討
- 超急性期入院虚血性脳血管障害の通常治療による3カ月目の転帰 : 脳卒中急性期患者データベースによる前向き検討
- Total anterior circulation の予後良好な予知因子
- 初期臨床症候診断分類別にみた進行性脳梗塞症例の検討
- 急性期虚血性脳血管障害例の病型分類における経時的3段階診断の正確性の検討
- 伝導失語を初発症状とした肺腺癌による髄膜癌腫症の1例(神経内科学教室竹宮敏子教授退任記念特別号)
- 脳血管障害-研究と診療の進歩(1) : 脳卒中症候学における最近の話題
- (23)早期アルツハイマー病と軽度の認知障害を有する多発性皮質下梗塞 : 簡便な検査を用いた神経心理学的比較検討(学位論文内容の要旨および審査の結果の要旨第39集)
- Clinical Diffusion Mismatch と Clinical CT Mismatch (特集 脳梗塞急性期治療--t-PA静注療法)