明代通俗小説に描かれた悪僧説話の由来-仏教における「戒律」と「淫」の問題を手掛かりに-
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概要
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中国明代の通俗小説には、「淫僧」を中心とした悪僧の話が目立つ。悪僧説話が多い理由について、仏教界の堕落という当時の社会背景に由来するという説や、読者層の興味に由来するという説などがすでに唱えられているが、なぜ「淫僧」が多いのかという議論は少ない。本稿では、仏教の「戒」や「律」における「淫」の扱いを取り上げながら、「淫僧」の多い明代通俗小説に描かれた悪僧説話の由来について考える。
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